今回のレーザー加工は、ガラスへの彫刻です。
ガラス彫刻の用途はいろいろありますが、今回はガラス彫刻の中でも最も一般的なグラス(コップ)への彫刻です。
コップ以外にも、ワインボトルなど、いわゆるギフト系商品への彫刻用途が多いようです。
コップやボトルは、概ね円筒形をしていますので、今回はオプションのロータリーアタッチメントを使用しました。
これは円筒形の材料を両端から挟みこみ、レーザーのプロッターに同期しながら材料を回転させますので、概ね360度円周加工が可能になります。
ただし1度の加工で彫刻できるのは1個だけになりますので、同じような物を量産する場合は、円周加工ではなく円周の一部に彫刻を行う等の工夫をしたほうが生産性がよくなります。
(ロータリーアタッチメントを使用しないということです。)
また、このロータリーアタッチメントは、材料を回転させるためのモーターヘッドと受けがあるため、その分だけ加工範囲をロスします。
VLS2.30の場合は、長さのあるボトルについては、加工出来ない場合があります。
ゆえに、ボトルなどへも彫刻を行いたい場合は、VLS3.50をお勧めします。
ちなみにロータリーアタッチメントで加工できる材料の直径は、概ね12cmまでとなります。
レーザーでガラスの彫刻が可能とはいえ、彫刻の深さではサンドブラストにかないません。
ただし、レーザー加工機の場合は、サンドブラストのように慣れや技術を必要とせず、機械任せに出来るというのがメリットです。
現在、既にサンドブラストをお持ちの方であれば、レーザーを使って、手間のかかるマスキングの工程を短縮することが出来ます。
また、レーザーならではの、微細な模様のマスキングが可能になります。
仕上がりとしては、深くはありませんが、すりガラス状に仕上がります。 詳細はレーザーワークスまで。
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