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ハニカムカッティングテーブルのメンテナンス

バーサレーザーは、薄物切断用のカッティングテーブルというハニカム状の断面を持つ、テーブルオプションがあります。


紙や布、皮革など、自身で平坦を保持できない材料や薄い木材やプラスチックなどの切断に用いますが、使っているとたくさんの汚れが付着してきます。


経験上、木材の脂(ヤニ)が最も汚れを助長する成分です。


ハニカムは、扱いとしては消耗品なのですが、ハニカム構造が壊れたり歪んでいないのであれば、そのまま使いたいものです。ただ、木の脂が付着しているとハニカムの目に炎が入り込みやすくなります。 ヤニは、その名の通り、脂ですから。 


そうするとカッティングテーブルにセットした加工対象物が汚れやすくなりますので、この汚れを最小限にするためには、ハニカムを綺麗にする必要があります。



ということで、今回はカッティングテーブルのクリーニングに挑戦してみました。


カッティングテーブルは3ピース構造です。付属のヘキサゴンレンチで簡単に分解できます。


底面4箇所のビスを外します。


そうすると、底面、ハニカム、上面の3つに分解できます。 分解した理由は、底面のコネクタにスチーム(後述)がかからないようにするためです。


これがハニカムユニット。結構、汚れています。

どういう方法が良いのか考えた末、今回はスチームクリーナーを使うことにしました。ハニカムは、とても柔らく、薄い金属で作られているので、ちょっとした衝撃で歪んでしまします。ハニカムは、上面からの均一な圧力には強いのですが、部分的な衝撃には弱いものです。


まず、ハニカムが入るようなダンボール箱を用意し、下にポリ袋を敷きました。オフィスビルの室内で行うので、汚れ対策です。


あとは、スチームが続く限り、ただひたすら高圧の蒸気を吹きかけます。


概ね10分後・・・

思っていたよりは、汚れが落ちませんでした。とくにハニカムの目の壁面部分が手ごわかったです。おそらく、汚れが付着して長い時間が経過しているせいもあるのだと思います。


ただ、材料を保持する上面部は綺麗になりました。


ダンボールの底を見ると、汚れが落ちています。ほとんどが木の脂の成分だと思います。


汚れの少ない部分が使用頻度の高い位置に来るように、ハニカムをローテーションしてセットしました。


消耗品でも、お手入れ次第で寿命を延ばすことができる、ということです。


ちなみに、スチームを使う以外では、ハニカムを灯油に漬け込んでしまうという方法もあります。灯油の成分が脂を溶かしてくれます。


詳細はレーザーワークスまで。

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