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MDF(中質繊維板)にレーザー彫刻

以前、MDF切断の記事を載せましたが、今回はMDFに彫刻を行ってみました。

感想を申し上げますと、"ものすごく硬い"です。

木材繊維を粉々にして圧縮しているという構造上、当たり前といえば当たり前ですが。

また、生木のように水分もほとんど含まれていませんので、一般的な木材の設定だと彫が浅くなってしまいます。


ただ、木目がありませんので、レーザーで彫刻を行った場合、木材とは違った趣があります。

今回は、イラストと文字彫刻を行ってみました。


これがイラスト(猫)

レーザーのプリンタドライバでハーフトーンの設定にしただけですが、実物は微妙にレリーフっぽく仕上がりました。


こちらが加工中の動画



こちらが文字彫刻。ベタなネタですが般若心経を彫ってみました。



こちらが動画



実は、この般若心経、1度のレーザー照射では彫りが浅かったため、2回彫りしています。

(MDFを甘く見ていました)


尚、MDFを彫刻する場合の注意事項ですが、生木のようなヤニは殆ど出ないのですが、粉塵が相当量発生します。


今回、はがき大の彫刻サイズで、あっという間にフィルタが詰まってしまいました。

感覚的にはゴム印に匹敵する粉塵が出るようです。


ちなみに、フィルタが詰まると加工エリア内に粉塵が舞い、レーザー光が阻害され加工品質が悪くなります。


さらに、フィルタが詰まった状態で集塵機を回し続けると、集塵機のモーターに過負荷がかかり、最悪の場合、集塵機のモーターが焼けてしまいますので気をつけなければなりません。


当社がお勧めしているエフェクト製の集塵機は、モーターに過負荷対策(サーモスタット)が施されていますので、安心して使うことができます。


また、こういった粉塵量の多い加工の場合でも、1次フィルタにティッシュペーパーを使えますので頻繁にフィルタ交換を行ってもランニングコストは微々たるものです。


海外製の集塵脱臭装置は、ほぼ間違いなく高性能をうたっていますが、フィルタ代がバカにならないです。

レーザー加工機に集塵脱臭装置を組み合わせて使う場合、ランニングコストが安いというのは大事なことです。


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